株というもの

株を扱おうとしている人であれば、株とは何なのかっていうのは漠然と理解していると思いますが、株をもっと理解するためには、株式会社を理解しなければならないのかな?と思い、株式会社について簡単に勉強しました。

株式会社のメリット

株式会社というのは、お金を色々な人から”株と交換”という形で集めて、それによって事業活動を行う会社のことです。

株式会社の本質は、銀行などの金融機関から借りることができないほど大きな額のお金を株という形で、無利子、かつ返済期限なしに調達できることにありますが、この本質を使える会社は、自由に株の売買ができる上場している会社に限られるのかなぁと思います。

上場していない会社は、株式を投資家に買ってもらう場が限定されてしまうため、新たな投資のために必要なお金は、利益の中か金融機関からの貸付で賄うしかありません。

なら、有限会社でもいいじゃん?っておもうんですが、今はもう有限会社自体作れないためアレなんですが、有限会社は従業員が50人以下っていう制限があるんですよ。だから大きな会社を作るのには向かない。自営業向きですね。

ならなぜ株式会社なのか?

小さな株式会社にしてみれば、1に税金、2に信用ですね。

個人事業の場合は、ここでいう株の儲けもそうですが、所得に応じて、所得税と住民税がかかってきます。

所得税は、所得に応じて最高40%まで、住民税は10%ですから、最高で計50%もの税金がかかってくるわけです。

あなたの事業の所得が1000万円であれば、所得税と住民税合わせて43%、1000万を超えると消費税の支払い義務も生じるので、48%は払わないとですが、法人化することで、40%ですみます(800万まで3割、800万~4割)。

税金面での法人化の大体の目安は、所得700~800万あたりと言われています。

2の信用というのは、名前に株式会社とか取締役とかそういうのがつくことで、何となく社会の目が勝手にちゃんとしてると思ってくれるわけです。

個人事業とは違って、株式会社は有限責任を認めてもらえるので、会社と個人は区別されます(会社の借金はあくまで会社のもの)。

株主のメリット

株式会社は、会社の所有権を株式という形で細かく分け、株主名簿という名簿に誰が何株持っているかというデータを登録しておく。

株式を購入した人は、株主となって、会社の所有権の一部を持つことになります。

株主は会社の持ち主だから、株主総会で会社に対して、いくつかの重要な決定に関与することができます。

株の所有割合によっては、取締役等の重役たちを辞めさせることだってできるんです。

とはいっても、経営に口を出せるほど所有割合を多く持つなんて、個人では難しい(ライブドアがフジテレビを買収するんじゃないし)ので、私のような一般ピープルの目的は別にあります。

1つ目はインカムゲイン、別名、配当金です。

インカムゲインは銀行でいう金利で、その率は2%や3%といった銀行の金利とは比べのものにならないくらい高い率のものが多く、これが本来の株のメリットでもあります。

会社の業績がよければよいほど、配当金のもらえる率も上がるので、いい会社を見つけてそこの株を持っているだけ(投資)で銀行以上の利子がつくわけです。

ただ、メリットも高い分、業績不振や倒産で配当金がもらえない可能性もありますので気をつけて下さい。

デメリットが怖くて、、という人は社債を買うとよいでしょう。社債は期限付きで会社が発行する債権で、社債を購入することは、会社にお金を貸したこと(融資)になるので、会社から利息を受け取って、期日になったらお金が返済されます。

倒産のときの返済優先順位は、社債→株の順番なので、何かあった場合にお金を失いたくないけど、利子がほしい人にはこっちがお勧め。

そして、2つ目の目的はキャピタルゲインです。

キャピタルゲインというのは、株式を安く買って、高く売ったときの儲けのことで、実際私たちが株の儲けと呼ぶのは、このキャピタルゲインをさしています。

3つ目は株主優待です。

お食事券何千円分とか、所持している株式の数に応じて持っている企業の商品をもらえたり、安く買えたりする制度です。

まとめ

ここで学んだことは、株式会社(上場している)は株という形で投資家から資金を調達しているということです。

そして、私たちが株を買うメリットは大きく3つ、インカムゲイン、キャピタルゲイン、株主優待がありました。

インカムゲインや株主優待はインフォシークマネーyahooファイナンスなどの1株当たり配当金、株主優待という項目で調べることができます。

たとえば、トヨタでいえば(2009.10.27現在)、株主優待はなく、1株当たり配当金は本決算時のみ100円となっているので、1株が3590円だから、100株買ったとして~、35万9000円使って、1万円の配当金がもらえるということになります。

利率=1株配当金/株価×100=3%と結構よさげです。

企業によっては、本決算だけでなく、中間決算でも配当を出してくれるところもあるようです。

ただし、配当もらうには権利確定日(決算が3月31日ならその日)に株を所有していることが条件であり、権利確定日に株主になるには、権利確定日も含めてその5営業日前までに株式を購入する必要があるようです。

土日は営業日には含まれないのでご注意を・・・。

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